ホーム > 新着情報 > 各診療科からのご案内 > 「甲状腺内視鏡手術」が保険診療になりました!(2016年4月開始)
内分泌・甲状腺外科
担当:鳥 正幸 (水曜日診察)
甲状腺内視鏡手術が2016年4月から保険収載となりました。ただし今回の改定では良性腫瘍のみの適用となります。悪性腫瘍については先進医療Aとして継続されます(厚労省指定施設:当大阪けいさつ病院は該当)。保険の種類や加入条件(先進医療特約等)によっては内視鏡手術費用がカバーされる場合もございますので確認の上ご検討ください。
当院では、過去5年間に良悪性合計375例に対し内視鏡手術*(HET=Tori法)を実施しています。在院死亡=手術関連死亡=0、手術期合併症発生率0.26%。また、予後として術後再発転移2例=0.53%(いずれも微小乳頭癌症例)、という極めて良好な手術成績を達成してきました。当院では多くの手術適応が悪性例であるため、今後も保険収載へ向けた内視鏡下甲状腺悪性手術の実績を積み上げる予定です。尚、一般的に整容性等に優れる内視鏡手術でありますが、年齢や病状に応じた適応があると考えられ、当院施設基準を設定しています。ご希望の方は外来受診時にご相談ください。(*小切開型手術=新Tori法を除く)
1 甲状腺・副甲状腺 HET=Tori法 375例:周術期合併症1例(0.26%)
2 (1)内分泌疾患(副腎・後腹膜・腹膜)
(2)膵臓・脾臓(2014年6月迄)
Lap副腎摘出+LapDP+HAL-DP+LapPD+Lap脾摘、他 65例:周術期合併症0(膵液瘻gradeB以上0)
3 胆嚢胆石・消化管(上部・下部)等 多数例:省略
・以上1-3全例において手術関連死亡=在院死亡=再手術例=0
(註:資料はカルテ記録に基づいています)
(備考)【内視鏡・腹腔鏡手術関連役職および資格(鳥 正幸)】
・EAES(ヨーロッパ内視鏡外科学会)member #7087
・SAGES(アメリカ消化器内視鏡外科学会) international member
・FLS(アメリカ内視鏡外科知識・技能認定試験)合格(初回、high grade)#2941604916586
・日本小切開・鏡視外科学会(理事)
・肝胆膵内視鏡手術勉強会(講師・世話人)
・甲状腺内視鏡手術ワーキンググループメンバー