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放射線検査機器4台を更新しました。

大阪警察病院は、2012年度前半に4台の放射線検査機器を更新いたしました。これらを駆使して、疾患の早期発見に努めています。

1)乳房撮影装置(Fuji  Medical社 Amulet)
 フラットパネルディテクタ(FPD)が搭載されており、画像検出方法として直接変換が採用されています。直接変換の中でも光スイッチング方式という方法が新たに開発され、他のFPD装置よりも細かい50μmという画素サイズ(世界最小サイズ)を得られるようになりました。
これにより、従来と比較して、より鮮明に写し出せるようになりました。

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2)X線TV装置(島津製作所 SONIALVISION Sfire17)
高画質、低被ばく、新しい画像診断技術 トモシンセシスを搭載しています。トモシンセシスとは、X線CTの再構成法とデジタル画像処理を融合させた新しいX線撮影技術です。

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3)CT装置(GE社 LightSpeed VCT VISION 及びDiscovery CT750 HD)
従来のCT装置になかった画像再構成法によって、線量を低減(=被曝を低減)しながら、画質の向上が可能なCTであり、また、冠動脈撮影では、動きの影響を抑制する機能(スナップショット・フリーズ)を搭載しており、動きの抑制された高精度の冠動脈撮影も可能となりました。

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4)心臓カテーテル装置(GE社INNOVA IGS 520)
最新型装置です(日本1号機)。この装置は大動脈血管や不整脈治療(アブレーション)時に必要な3Dロードマップ画像を透視画像に重ね合わすことにより、確実で安全な検査を行うことが容易になりました。また、大画面モニター(56インチ)を採用することで、従来よりも画像が見やすく 診断が容易となりました。また以前の装置と比較して、X線の被曝量が少なく検査を行うことが可能となりました。

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また、11月からMRI装置の3Tへの更新が予定されております。

 

X線TV装置(島津製作所 SONIALVISION Sfire17)

 新しくX線TV装置一台が、更新されました。島津製作所製のSONIALVISION Sfire17で、高画質、低被ばく、新しい画像診断技術 トモシンセシスを搭載しています。トモシンセシスとは、X線CTの再構成法とデジタル画像処理を融合させた新しいX線撮影技術です。

SONIALVISION Sfire17.jpg

①1回の撮影で任意の断層面を提供
トモシンセシスとは1回の撮影で数十枚の連続断層画像によるボリュームデータが得られる画像技術です。

②FPDによる高解像度の投影画像から再構成するため、微細な骨折線や骨梁などを明瞭に観察いただけます。

③立位や逆傾斜位など関心部位に重力負荷をかけた状態で観察できるため、検査の応用範囲が広がります

④検査は数秒間の低線量撮影1回で完了し、収集した画像より何度でも再構成できますので、余分な被ばくを抑え、簡単に観察いただけます。

⑤CTで見られるような金属アーチファクトの影響が少なく、整形外科領域にて金属が埋め込まれた状態確認などに有用です。

症例)股関節術後の大腿骨骨折(右図の方が頚部の骨折線がよく見える)

単純X線.jpg トモシンセシス画像.jpg
単純X線 トモシンセシス画像
大視野をカバーする超高画質17インチFPD

直接変換方式FPDの非常に高い解像度と濃度分解能をそのままに、半切フィルムサイズの領域を全てカバーできる最大17×17インチの大視野を実現しました。歪のない大視野は、胃や注腸などの消化管から腹部領域、整形分野などさまざまな検査領域において威力を発揮します。

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17インチ大視野による大腸造影画像  

CT装置(GE社 LightSpeed VCT VISION 及びDiscovery CT750 HD)

 大阪警察病院は、2008年3月に64列マルチスライスCTを導入し、また、2012年7月と8月に最新のマルチスライスCT(GE社LightSpeed VCT VISION 及びDiscovery CT750 HD)に更新しました。従来のCT装置になかった画像再構成法によって、線量を低減(=被曝を低減)しながら、画質の向上が可能なCTであり、また、冠動脈撮影では、動きの影響を抑制する機能(スナップショット・フリーズ)を搭載しており、動きの抑制された高精度の冠動脈撮影も可能となりました。

【マルチスライスCT による画像処理】

マルチスライスCT(多検出器列CT=MDCT)が今までのCTと大きく異なる点は、短時間で高精細な画像を高密度に撮影ができることです。これにより、患者様の身体的負担も軽くなり、微小な病変の検出率が向上し、今まで撮影が困難であった部位の撮影も容易となり、その適応は拡大しております。もちろん、救急患者への対応も行っており、緊急で迅速な撮影を要求される場合に威力を発揮します。息を止めることが困難な容態の患者様でも、病変、損傷部位を的確に描出し最良の画像を医師に提供できます。

最も特徴的な利点は、超精密な3D(三次元)画像処理が可能であることです。これによって、病変を立体的に把握するのが容易となり、診断・治療に大きく役立ちます。しかも、脳血管、呼吸器、膵胆管、大血管、脊椎、四肢骨など多種多様に応用でき、従来は、撮影が困難であった心臓(冠動脈)にも適用し、狭心症や心筋梗塞の予防に役立てています。外来検査として撮影ができる(=患者様の負担が少ない)検査で、詳細な三次元での病変の把握ができるマルチスライスCTは、今までのCTよりも莫大な情報量が得られます。

大阪警察病院CT検査室は、マルチスライスCTを診断・治療に役立て、昨今の医療技術の最先端をリードしております。

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頚部の血管の3D 大血管の3D(胸部大動脈グラフト)
肝臓の3D(動脈、門脈、静脈と肝実質の体積解析).jpg 骨の3D(肩関節).jpg
肝臓の3D(動脈、門脈、静脈と肝実質の体積解析) 骨の3D(肩関節)

心臓カテーテル装置(GE社INNOVA IGS 520)

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INNOVA  IGS  520
INNOVA  IGS  520-2.jpg 大画面モニター.jpg
大画面モニター

2012年8月に新しく設置したINNOVA IGS 520はアジア1号機の最新型装置で、大動脈血管や不整脈治療(アブレーション)時に必要な3Dロードマップ画像を透視画像に重ね合わすことにより、確実で安全な検査を行うことが容易になりました。

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