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放射線治療科の新設と放射線治療装置のバージョンアップについて

 がんは、わが国における死亡原因の1位であり、患者さんも年々増加の一途をたどっています。手術、化学療法と並んで、がん治療の3本柱のひとつである放射線治療も、時代のニーズにあわせて、ここ十数年で急激に進歩してまいりました。今から十数年前までは、放射線治療を受けられる患者さんはがん患者全体の約15%程度でしたが、最近治療技術の進歩も加わって、「体にやさしく、切らずに臓器を温存しつつ治す」治療として注目され、その患者数は増加しつつあり、欧米の50-60%に近づいていくと言われています。

 こうした事情をふまえて、当院でも、2005年11月にリニアックがVarian社製2100C/Dに更新され、2009年4月には当科が新設されました。スタッフも放射線治療専門医2名、放射線治療専門技師、品質管理士、医学物理士と充実し、より安全でかつ高精度な治療を提供できる体制をとれるようになっております。また、2009年9月に最新の画像誘導放射線治療(IGRT;image guided radiation therapy)が施行できるよう治療機のバージョンアップを行い、さらに高精度な治療が可能となりました。

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【当院で可能な高精度放射線治療、特殊放射線治療のご紹介】
1. 体幹部定位放射線治療

 主に、肺や肝臓の腫瘍が対象となります。従来治療機の精度や技術が伴わなかったため、広い照射野でゆっくり治療されていましたが、腫瘍の立体的形状に合わせて多方向から放射線を集中し照射することで、より安全に、短期間に強い放射線を照射できるようになり、治療成績は急激に向上しました。比較試験ではありませんが、肺癌などでは手術に匹敵する成績が報告されています。新しい体制で可能となりましたので、施設認定を済ませ6月より開始したしました。

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2. 強度変調放射線治療(IMRT;intensity modulated radiation therapy)
 同じ照射野内の放射線の強度に強弱をつけることにより、従来の治療技術では不可能であった、正常臓器を避けた凹型の腫瘍形状に腫瘍形状に対応した線量分布を得ることが可能となります。これにより治癒率の向上、合併症の軽減が期待できます。
 現在、保険診療でIMRTが可能な疾患は、前立腺癌、頭頸部腫瘍、脳腫瘍ですが、その他にも有用性が報告されている疾患は多数あります。

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