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手術医療センター

 

センター長 ご挨拶


  

 大阪警察病院の手術室は、従来中央手術科と称して中央医療技術部の一部門でしたが、平成22年4月より、手術医療センターと改名され、院内のあらゆる部門の力を結集して再出発しました。当センターは、急性期医療を担う現在の大阪警察病院にとって、最も重要な中核部門の一つとして位置づけられています。当センターの手術件数も年々増加傾向にあり、平成27年度では外科系12科で7128件(内、全身麻酔手術件数4399件)に上り、総合救急部門、心臓血管部門、脳血管部門の3つのホットラインやERからの緊急手術も毎月40~50件以上行われています。難易度・専門性の高い外科系各診療科の癌・腫瘍手術や機能回復手術は勿論のこと、ロボット(ダ・ヴィンチ)や内視鏡を用いた手術、MICSやステントグラフト大動脈瘤手術、に代表される低侵襲手術も当院の特徴の一つであり、地域の医療ニーズに見合った質の高い医療を提供しています。また、本年11月からは最新のハイブリッド手術室稼働を予定しており、整形外科と脳神経外科の専門医からなる脊椎・脊髄センターや心臓血管外科をはじめ、各外科系診療科で、ハイブリッド手術室を生かした、更なるレベルアップを目指しています。

手術医療センターの重要な医療部門として麻酔科が挙げられます。いくら手術室が沢山あっても麻酔をかける医師がいなければ手術室は機能しません。当院麻酔科には13名のスタッフと2名のレジデントが在籍しており、全身麻酔に加えて、年間1000件余りの腰椎麻酔や硬膜外麻酔も担当して多くの手術を支えています。本年7月からは、当センターでも最新の周術期管理システムを導入しますが、手術室麻酔の一層の安全性向上と効率化を図るとともに、集中治療室との連携もより充実したものになります。

 麻酔科医師と並んで手術医療に欠かせない部門として看護部門が挙げられます。手術看護はそれ自体が特殊な技能集団であり、一人前の手術看護スタッフを育て上げるには多くの時間と労力が必要です。しかも、ともすれば過酷となる労働環境は離職者増加にもつながりかねません。そこで、当センターでは、平成14年に専門家のコンサルテーションを受審して、手術室の問題点を洗い出し、(1)手術時間の短縮と件数の増加、(2)手術室看護の専門性の追求、(3)やりがいの有る職場作り、をモットーに、各々にワーキンググループを設置して具体的活動を開始しました。その結果、手術件数の増加、手術室稼働率の向上、看護師の時間外労働の削減、手術室看護師の増員と退職者数の激減、を達成しました。また、情報発信として手術体位本の出版、各種学会参加や出筆活動及びセミナー講師依頼への対応を行う、等の成果を挙げながら今日に至っています。

一方、平成26年4月から、薬剤師が手術室に完全常駐するようになり、薬剤師による、(1)麻薬・毒薬・向精神薬管理の徹底と省力化および在庫品目の適正化、(2)手術用薬剤の事前準備による手術時間の短縮化、(3)薬剤関連事項の記載にともなう麻酔科医と看護師の負担軽減、(4)薬剤関連の問い合わせに対するリアルタイムアな対応、(5)研修医への教育、等が行われるようになりました。また、従来から、手術室専属の臨床工学技士も常駐しており、ダ・ヴィンチを含む最新の医療機器の増加や高度化にも対応しながら、手術室での機器管理とメンテナンスを徹底して行っています。

 最後になりましたが、手術医療センターでは、医務部、看護部はもとより、薬剤部、医療技術部、事務部が一体となって、安全で最良の手術医療提供に努めて行きたいと考えています 。

副センター長ご挨拶

  大阪警察病院が地域の中核をなす急性期病院としての役割を継続して果たしていくためには手術室の安全で円滑な運営が必要不可欠であり、そうした環境だからこそ患者さんたちにも安心して手術を受けていただくことができるのです。麻酔科医の仕事は手術中の麻酔管理の他にも集中治療、ペインクリニック、緩和医療など多岐に渡るためほとんどの診療科の医師、病棟の看護師、その他様々な職種のスタッフと協働での作業となります。

こうしたことから手術室における麻酔科の役割も麻酔をかけることは当然ですが、各診療科・看護師・薬剤師・臨床工学士・医事課といった多業種の仲間たちとの連携を図り、その力を集約させるといった管理面でも期待されています。今後ますます医療技術は高度かつ複雑化していくことが予測され、こうした流れの中で安全性と正確性、安心を確立していくためには多職種の連携がより重要になってくると考えられます。

手術医療センターのスタッフとして麻酔科医のポジションを生かしてこれからも患者さんの求める医療サービスが提供できるよう努力していきたいと思います。

 

中央手術室

組織図

手術室での手術実績

  スタッフについて

 

 

 各チーム活動

 ( 教育チーム )

手術室の掲げる目標に則り、質の高い医療技術の向上を目指しながらプロフェッショナリズムが身につくように教育チームで取り組んでいます。なにより、ベテラン看護師から新人看護師まで、人間力としての感性が豊かに育つように、スタッフ会・リーダー会等で勉強会を実施し手術室が一丸となるチームを目指しています。

 

 

 

 ( 医材チーム )

必要な手術器械を良好な状態で提供する為、滅菌セットや供給体制の見直しを常に行っています。多職種が関わる分野であるため、効率的に情報の共有、収集を行っています。

( 感染・環境整備チーム )

カンファレンス等で勉強会や啓蒙を行い、スタッフの知識や意識向上を図っています。手術室感染チームとして、患者さんが安全に手術が受けられるよう感染対策を実施しながら、同様にスタッフの個人防御にも精力的に取り組んでいます。また、手術室での省エネに取り組み、患者さんのみならず、環境へも優しい手術看護を目指してみんなで頑張っています。 

 ( 創傷チーム )

 

 当手術室では、WOC専門看護師と連携し手術中に起こる皮膚トラブルの予防に努めています。また、医師を交えて話し合いの場を持ち、早期に対策をとり皮膚トラブル0(ゼロ)を目指しスタッフ全員で取り組んでいます。

 ( 安全管理チーム )

 患者さんが安全に手術を受けられるよう、感染・器械物品など様々な視点から勉強会や啓蒙を行い、スタッフの知識や意識向上を図っています。

また、近年多発している大型地震について様々な取り組みを行っています。具体的には災害対策チームを作り、対応策やマニュアルの作成、災害訓練を積極的に実施しています。

手術室の機器について

da Vinci Si システムとは

da Vinci Siを使用した手術では、従来の開放手術では難しい繊細な縫合が可能で、出血量が低く抑えられる上、根治率が高く、より術後QOLを保てるため、患者負担の少ない手術と言えます。da Vinci Si手術では、3Dモニターを見ながら腹部に小さな穴を6箇所開けてそこから鉗子を入れて手術を行います。

 

da Vinci Si の長所として

・10~15倍の拡大かつ立体視野

・エンドリストによる、直感的で繊細な手術操作

・手ぶれ補正等のロボット独特の操作性にて腹腔鏡下手術よりも、さらに繊細かつ高精度な手術が可能です。               

 母児同伴入室 

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 わが子が手術を受けると決まったとき、手術の大きさに関わらず麻酔や手術に対する不安・恐怖を感じるのは当然の事です。そこで私たちは、子供の不安・恐怖だけでなく、親への不安・恐怖の軽減も必須だと考えています。手術前に、母児同伴で手術室内のオリエンテーションを行っています。

当日は、母児同時入室、親立会いによる麻酔導入、事前に情報収集したキャラクターグッズの活用・吸入麻酔剤への芳香の添加などを利用して患者にあった看護に努めています。

  出版書籍

術式別手術体位マニュアル

=決定版=

2006年 大阪けいさつ病院 手術室;

URL  http://www.nissoken.com/book/1255/index.html

中央材料室

診療や手術で安心して使用していただけるよう、安全で品質管理された完全な滅菌医材の供給を行うことをモットーとしております。

病棟、外来、手術室で使用した医材の洗浄は、超音波や微生物を殺滅できる機能を持つ洗浄機を併用しながら中央材料室が一括処理を行っております。器械のメンテナンスも、錆、ひび、作動チェック等1本ずつ行い安全に使用できるよう、厳しくチェックする体制をとっています。精度の高い滅菌を行うために、医材にあった滅菌方法の選択、滅菌工程の監視、滅菌効果の確認も毎回行うことにより完全滅菌医材の提供を行っています。毎日使用される医材の処理、滅菌管理を確実に行うことで感染防止に大きな役割を果たしていると誇りを持っております。

                  

 

 臨床工学科

 臨床工学技士とは、医師の指示のもとに生命維持管理装置の操作および保守管理を行います。生命維持管理装置は、人工心肺装置・人工透析装置・人工呼吸器などがあり、循環・代謝・呼吸を肩代わりするものをいいます。臨床工学技士は医学と工学の両方の知識を有する国家資格であり、日々進歩する高度医療機器を用いた診療・治療を安全に行うため、医療機器の専門家として操作・保守・管理を行います。また医師、看護師や他の医療技術者と連携し、チーム医療の一員として患者さんの治療に携わっています。

※当科での取り組みが紹介されました!!    詳しくはコチラ

当院での役割

当院では業務拡大に伴い臨床工学技士も増員され、現在9名が常勤しています。業務内容としては、高度な医療機器を操作する臨床支援業務と、院内の医療機器の保守点検といった医療機器安全管理業務にあたっています。各業務とも24時間体制で緊急呼出しに対応できるようにしています。また、業務の質の向上のため、積極的に研修会・学会等に参加し、さらに臨床工学技士以外の資格取得に取り組んでいます。

国家資格:薬剤師(1)、臨床検査技師(1)

学会認定資格:体外循環認定士(5)、呼吸療法認定士(2)、臨床ME専門士(1)第二種ME技術実力検定(8)、超音波検査士(1)透析技術認定士(1)

 

                  

  人工心肺業務

 心臓手術の際、一般的に心臓を止めて手術を行いますが、心臓が止まっている間、心臓と肺の役割を果たす人工心肺装置を操作し、患者さんの循環を維持する人工心肺業務があります。臨床工学科発足する以前の1979年より行い、信頼される循環器専門施設の高度医療に対応すべく、24時間体制でいつでも臨床工学技士が立会い、安全で質の高い医療技術サービスを提供しています。

年間約100~150件の心臓・大血管の手術時に人工心肺操作を行っています。また、心原性ショックに用いられる補助循環(PCPS、IABP等)の操作・管理も臨床工学技士が行っています。

 血液浄化業務

 血液透析(HD)、持続血液透析濾過(CHDF)のほか、血漿交換(PE)、白血球除去療法(LCAP)、エンドトキシン除去療法(PMX)などの血液浄化を行っています。年間300~450件の急性血液浄化を行い、24時間体制にて対応しています。

 

医療機器管理業務

 器材センターにて輸液ポンプ(160台)・シリンジポンプ(129台)・DVT防止用ポンプ(17台)・人工呼吸器(26台)等の中央管理を実施しており、病院内の医療機器を効率よく、常に安全な状態で使用できるように保守管理体制をとっています。他の医療機器も臨床工学技士が窓口となり、医療機器の不具合処理・修理および医療機器業者への修理依頼などを行っています。

 手術室業務

 2010年4月より臨床工学技士が手術室に常駐になりました。業務内容は、手術室設備点検・術中使用機器の保守点検・看護師教育など多岐にわたります。手術の安全かつ円滑な進行のため医療機器の安全性・信頼性の確保の為、医師・看護師と連携をとりながら日々業務に取り組んでいます。

臨床工学科新人教育

 臨床工学科では、新人教育計画表を作成し、計画的な新人教育を行っています。また、個人の業務修得状況を把握し、状況に応じて教育計画を変更しています。

 入職1年目は医療機器管理業務を中心に、血液浄化,手術室業務を行い、医療機器管理業務,血液浄化業務は1年目での修得を目標とし、2年目からは、手術室でのロボット支援手術などの指導を行います。人工心肺業務は、1年目では、手術前の準備や人工心肺操作の記録などの基礎教育,2年目からは心筋保護液装置の操作,3年目から人工心肺装置の操作を行い、3年間ですべての業務を修得します。現在9名中、5名がすべての業務を修得し、4名が教育中です。患者さんへ質の高い医療を提供するため、チーム医療に貢献できるジェネラリストの育成を目標に新人教育を行っています。

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