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循環器内科からのメッセージ

患者さんへのメッセージ

急性心筋梗塞で命を落とさないために

 急性心筋梗塞など循環器疾患は致命的となることもあり、早期診断と治療が非常に重要です。特に急性心筋梗塞の場合、閉塞した血管を再開通させるまでの時間が1分でも早いほど治療効果は大きく、逆に少しの遅れが死につながることもあります。当院では24時間体制でいつでもカテーテル治療によって再開通治療ができるようにしていますが、患者さんが胸痛を自覚してから当院を受診するまでに、まだまだ時間がかかっていることが多いのが現状です。一刻も早い治療を実現するためには、「30分以上続くような胸痛」を自覚すれば、すぐに救急車を要請して受診することが必要です。

 さらに、急性心筋梗塞は突然発症する場合だけでなく、数日前から断続的に胸痛が出現していることもあります。この状態を不安定狭心症といいますが、この時期に治療すればより安全に治療を行うことができますので、断続的でもそれまでに経験のない胸痛を自覚した場合には、早急に循環器科での精査を受けるべきです。この時期の診断は非常に難しく、心電図や血液検査では異常が見つからないことも多いです。当院ではこのような患者さんが急性心筋梗塞になってしまう前に確実に診断して治療できるよう、外来にて冠動脈CTを行って診断し、必要があれば即時に緊急カテーテル検査を行って、診断のみならず治療までも行えるようにしています。

 また、糖尿病の患者さんは非常に動脈硬化が進みやすく、さらに胸痛を感じにくくなっていることが多いので、気がつかない間に重症化してしまいます。そこで、糖尿病の患者さんをはじめ高血圧・高脂血症・肥満・喫煙といったリスクを多く持っている患者さんは、運動負荷心電図などの検査を定期的に受けることが望ましいでしょう。糖尿病の患者さんは、急性心筋梗塞を発症しても症状が比較的軽い場合がありますので、はっきりとした胸痛だけでなく、胸部圧迫感が持続する場合にも、早急に受診する必要があります。

 急性心筋梗塞を発症しないように、糖尿病・高血圧・高脂血症・肥満・喫煙といったリスクを減らすことがまず重要ですが、それでも完全に心筋梗塞の発症を予防することはできませんので、発症してしまったら一刻も早く治療を受けるように日頃から心構えを持っていることが、急性心筋梗塞で命を落とさないために最も大切なことです。

 循環器を専門としない開業医の先生方には、このような状況を理解いただき、急性心筋梗塞・不安定狭心症を完全に否定できない場合には、積極的にしかも早急に紹介いただけるようにご協力よろしくお願いいたします。特に、すでに心電図変化がある場合や血液検査にて心筋逸脱酵素の上昇を認める場合には、救急車による即時転送をよろしくお願いいたします。

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