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気管支鏡検査について

気管支鏡検査

Q:気管支鏡検査について教えてください。
A:気管支鏡検査は、胃内視鏡や大腸内視鏡と同様に、カメラを用いて気管支粘膜を観察したり、病変を器具を用いて採取する検査です。 呼吸器科では肺癌診断、呼吸器感染症診断を主目的に年間約220例施行しています。

気管支鏡の実物写真です。気管支鏡にも様々な種類がありますが、私たちが用いている気管支鏡の太さは5.6~6.0mmです。図のように、気管支鏡の中の通路(鉗子孔といいます)内に検査器具を通して、使用します。

Q:気管支鏡検査ではどんなことがわかるのですか?
A:気管支鏡検査では次のようなことがわかります。

  1. 気管支病変の観察:気管支鏡で観察可能な範囲に病変があれば、そこを直接観察することができます。
  2. 腫瘍性病変の採取:検査器具を用いて、病変の一部をこすったり、かじったりして採取します。
  3. 気管支肺胞洗浄検査:間質性肺炎やアレルギー性肺炎など、特殊な肺の炎症の診断のために、肺の中を生理食塩水で洗浄、回収し、分析を行う検査です。

Q:気管支鏡を使えば、肺の中をすみずみまで検査してくれるのですか?
A:気管支鏡の観察能力には限界があります。一般的な気管支鏡で直接観察できるのは、下図のように黄色で示した太い気管支に限られます。これより更に奥の気管支は、枝分かれを繰り返し、どんどん細くなるため、普通の気管支鏡の太さでははいることも観察することもできません。

ただし、逆にこの気管支鏡で観察できる範囲に発生した腫瘍なら、たとえX線やCT写真で確認できなくとも、気管支鏡で直接確認することができる場合があります。

Q:では、肺のはしっこに影ができてしまったら、検査はできないのですか?
A:確かに肺の腫瘍はしばしば肺の辺縁に発生します。肺の辺縁では気管支が細くなるため、一般に使用される気管支鏡はそこまで行けません。その場合は、X 線写真をみながら、検査器具を病変まで誘導し、病変を採取します。これを経気管支生検と言います。

経気管支肺生検を行っている写真です。

Q:気管支鏡検査は実際にはどのようにして受けるのですか? 外来でできるのですか?
A:呼吸器科では入院でも外来でも気管支鏡検査を行っています。しかし、実際には9割以上の方は入院で行っています。
入院の場合は2泊3日で行っています。
検査前日の午後に入院→検査の手順の説明を受けていただきます。
検査当日の朝は絶食です。看護師が2階の検査室まで案内さしあげます。
検査時間は個人差がありますが、30分~60分程度です。
検査が終了したら車いすで病棟へお戻りいただきます。
酸素を吸っていただくこともあります。
検査後は2時間、絶飲食、またうがいも禁止です。
検査日の午後に合併症(気胸)チェックをX線写真で行います。
翌日、体調に著変がなければ退院です。検査結果は入院中には出ません。約1週間程度かかりますので、検査結果は外来でお聞きいただくことになります。

Q:気管支鏡検査の合併症を教えてください。
A:気道出血、感染、気胸、一時的な低酸素血症などがあります。呼吸器科の説明・同意文書をご参照ください。幸い、過去4年間、気管支鏡検査に伴う出血・ショックなどの重篤な合併症は認めていません。

Q:肺に異常な影があれば、必ず気管支鏡を受けないといけないのですか?
A:肺の異常とされる影にどのような危険性があるのか? 診断を急ぐべきかどうか? 検査自体がむしろ病状を悪化させることはないのか?・・・・など、基礎疾患の有無・活動性を検討し、気管支鏡検査が必要な方に行うようにしています。