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デジタルブレストトモシンセシス(3Dマンモグラフィ)を導入しました

 

 

 トモシンセシスとは、1回の圧迫で多方向から撮影を行います。その収集データを再構成し、多数の断面像を作ることが出来る最新技術となります。マンモグラフィでは、乳腺と病変が重なることで判りにくかった症例に対しても、この技術を用いることで、約40~60枚の1mmの断層像が得られますので、容易に病変部(乳がん)を診断することが出来るようになりました。

 

 マンモグラフィは、石灰化病変や腫瘤病変・乳腺の歪み・ひきつれなどを見つけることで乳がんを早期発見できる検査です。石灰化病変に対しては威力を発揮することができるのに対して、腫瘤などは乳腺の量によって影響されるという弱点がありました。

 乳房というのは多種多様で、人によって乳腺の量は異なります。若年層は比較的乳腺の量が多く、年を重ねていくことで乳腺の量が減り脂肪の量が増えていきます。乳腺量の多い方では乳腺と腫瘤が重なって写ってしまい、描出が困難な場合があります。その弱点を克服してくれるのが、トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)です。

 比較的乳腺の量が多い方でも、CTやMRIのような多数の断面像を得ることができますので、乳腺との重なりを排除し、病変の発見が容易となります。

 

●腫瘤性病変:乳腺の量によって抽出能に影響されるので、トモシンセスが有効です。

 

比較図:乳腺量の多い乳房

左:通常のマンモグラフィー、右がトモシンセシス(3Dマンモグラフィー)
 

 通常のマンモグラフィー

(乳がんが判りにくい)

トモシンセシス画像 

(判りやすくなる)

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