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呼吸器外科

診療科のご案内

科の特色

当科は呼吸器外科手術全般を行っていますが、内視鏡下手術(胸腔鏡下手術)の適応範囲が広いことが特色に挙げられます。
早期肺癌に対しては術前、術後あわせて入院期間10日間のクリニカルパスで手術を行っています。手術は小切開(6-7cm)下に胸腔鏡を使用し標準手術で ある肺葉切除、リンパ節切除術を行っています。
自然気胸や肺嚢胞性疾患に対しては内視鏡下手術を第一選択として採用し術後5日間の入院期間を目指しています。
縦隔腫瘍に対しては、良性疾患は内視鏡下手術を第一選択として採用しています。重症筋無力症の拡大胸腺摘出術も内視鏡下手術を第一選択としています。
胸腺腫などの縦隔悪性疾患は開胸手術を原則としていますが、縦隔以外の臓器(肺、心膜、血管など)へ浸潤がない場合は内視鏡下手術の適応と判断し手術を 行っています。その他の呼吸器外科対象疾患に対しても積極的に内視鏡下手術を行っています。
今後も痛みが少なく、早期退院が可能で美容的にも優れ、患者さんにやさしい内視鏡下手術を中心に施行していきます。

専門外来と特殊治療

専門外来 特殊治療
早期肺癌 10日間の入院期間を目指した胸腔鏡補助下肺葉切除、リンパ節切除術を 行っています。
進行肺癌 他科との連携による拡大合併切除など積極的に手術を行うとともに当院の呼吸器内科がいち早く導入し た外来化学療法と放射線科医による放射線治療などを組み合わせた集学的治療を行っています。
自然気胸 早期の社会復帰を目標に即入院、ドレナージ処置、内視鏡下手術、退院を入院期間5日間の目標で行っ ています。
転移性肺腫瘍(転移性肺癌) 転移性肺癌(大腸癌や乳癌などからの肺転移)に対しては原則的に7日間の入院期間を目指した胸腔鏡 下肺部分切除術で対応しています。両側同時性転移性肺癌に対しては上腹部1箇所からのアプローチで創痛が少ないハンドアシスト胸腔鏡下手術を行い、1週間の入院期間で退院が可能です。
重症筋無力症 7日間の入院期間を目指した内視鏡下手術。胸骨を切らずにすむ胸骨吊り上げ式内視鏡下拡大胸腺摘出術を行っています。
胸腺腫などの胸腺腫瘍 7日間の入院期間を目指した胸腺腫に対する一側胸腔鏡下胸腺亜全摘術を行っています。その他の胸腺 良性腫瘍に対しては一側胸腔鏡下胸腺部分切除術を行っています。

呼吸器外科低侵襲手術の一覧

臓器 疾患 適応 手術術式 特色/手技の工夫
自然気胸 片肺換気が可能な症例全て 胸腔鏡下肺部分切除術 原則的に3ポートのみのアクセス
巨大肺嚢胞症
良性肺腫瘍
炎症性肺腫瘤
転移性肺腫瘍 末梢肺野型小結節 胸腔鏡下肺部分切除術 肺切除量が必要最小限
末梢肺野型小結節で多発や両側病変 ハンドアシスト胸腔鏡下肺部分切除術 触診・用手的操作の併用が可能
肺葉切除を要する部位と大きさ 胸腔鏡下肺葉切除術 6cmの開胸創からの直視と胸腔鏡視野 の併用
原発性肺癌 臨床病期 IA・IB期肺癌 胸腔鏡下肺葉切除術
最大径1cm以下の末梢肺野型肺癌 胸腔鏡下肺部分切除術 肺切除量が少なく手術操作が簡便
末梢肺野型小結節の多発または両側病変 を有する症例のうち一部 ハンドアシスト胸腔鏡下肺部分切除術 触診・用手的操作の併用が可能
前縦隔 前縦隔腫瘍 胸腺腫(非浸潤性) 胸腔鏡下胸腺亜全摘術 胸骨を切開しない
胸腺腫以外の胸腺原発腫瘍 胸腔鏡下胸腺部分切除術(腫瘍摘出術)
重症筋無力症 胸腺腫非合併 胸腔鏡下拡大胸腺摘出術(胸骨下アプローチ) 胸骨挙上による操作空間の確保・良好な視野
胸腺腫(非浸潤性)合併 胸腔鏡下拡大胸腺摘出術(2方向アプローチ) 胸骨挙上式と一側胸腔鏡双方のメリット
胸腺腫合併で大血管との癒着が強い ハンドアシスト胸腔鏡下拡大胸腺摘出術 触診・用手的操作を併用
その他の縦隔 上縦隔・後縦隔腫瘍 神経原性良性腫瘍など 胸腔鏡下腫瘍摘出術(被膜下核出術) 神経・血管などの副損傷を回避でき安全
その他の前縦隔腫瘍 心膜嚢胞、気管支原性嚢胞など 胸腔鏡下腫瘍摘出術または嚢胞開窓術 低侵襲かつ簡便
胸膜・胸腔 膿胸 急性膿胸で保存的治療に抵抗性 胸腔鏡下膿胸腔掻爬・ドレナージ術
胸膜腫瘍 胸膜の腫瘤性または炎症性病変 胸腔鏡下胸膜生検
横隔膜 横隔膜弛緩症 換気不全 ハンドアシスト胸腔鏡下横隔膜縫縮術
横隔神経麻痺

肺癌術後生存曲線