小児科

診療方針

神経・筋疾患  てんかん、熱性けいれん等のけいれん性疾患はじめ、神経変性疾患、筋疾患等、小児神経疾患について広く診療しています。脳波、画像検査のほか、大阪大学小児科とも協力し、疾患によっては酵素診断、遺伝子診断、筋生検も行なっています。
代謝性疾患  代謝性神経変性疾患ほか、糖代謝異常症等について、阪大小児科とも協力の上、酵素診断、遺伝子診断も行なっています。
 近年、酵素補充療法も可能となった代謝性疾患(ゴーシェ病、ファブリー病、ポンペ病、ムコ多糖症など)に対しての治療も施行しています。これらの治療は、継続して点滴治療が必要であり、通学、通勤に差し支えないよう、患者さんの生活に合わせた治療スケジュールで対応できるようにしますのでご相談ください。
消化器疾患、肝疾患  腹部エコー検査は、小児科外来で随時行なっています。当院内視鏡センターとも協力し、小児に対しても上部・下部消化管内視鏡検査、必要に応じ小腸内視鏡も行なっています。慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、炎症性大腸疾患、若年性大腸ポリープ、小腸腫瘍、消化管異物などの治療実績があります。
 ピロリ菌の関与する消化器疾患については、内視鏡検査後、症例を選んで除菌も行なっています。肝疾患については、代謝性疾患もふくめ精査し、年齢等の条件はありますが、症例によっては肝生検も行います。
内分泌疾患・糖尿病  甲状腺疾患、低身長症、思春期早発症をはじめとする性腺機能異常症など、内分泌疾患全般に関して診断治療を行なっています。特に、下垂体性低身長症、SGA低身長症の治療経験は豊富です。
 小児肥満に対しては、外来での指導のほか、必要に応じ入院の上、精査と生活指導を行なっています。夜尿症に対しても、それぞれの病型を考え、生活指導と薬物治療を併用した治療を行なっています。
心疾患  当院循環器センターとも協力の上、心雑音、不整脈等の精査を行います。先天性心疾患等、手術が必要な場合は、専門病院を紹介しています。川崎病については、大阪川崎病共同治療研究グループの中で治療法の検討を重ねており、症例により、ステロイド治療も併用した初期治療を選択しております。
腎疾患  学校検尿での異常所見の精査から、急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎炎等に対応しています。必要な症例に対しては、泌尿器科と共同で腎生検も行なっています。尿路奇形については、泌尿器科と適応を検討のうえ、可能であれば小児に対しても当院で手術し、その後の経過観察を行なっております。
アレルギー疾患  気管支喘息に対しては、長期管理薬としてのステロイド吸入も積極的に導入し、生活指導を含む予防に力を入れています。食物アレルギーに関しては、食事制限の解除については、必要であれば入院の上チャレンジテストを行ない判断しています。
血液疾患  血液腫瘍に関しては、その治療は、専門病院にご紹介しております。
特発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血等は、診断・治療を行っております。