当院は急性期病院として、入院が必要となるような急性期疾患・緊急疾患の受け入れを積極的に行っています。麻酔科医師の人材が豊富なため、緊急手術・準緊急手術にも随時対応しています。このように地域の基幹病院としての役割を果たすべく尽力しておりますが、お陰様を持ちまして、大阪府以外からも多数お越し頂いております。病状が安定された患者さんは、地域の『かかりつけ医』に逆紹介させて頂いておりますので、事前にご了解頂ければ幸いに存じます。
●耳領域は顔面神経・難聴センターの内容をご参照下さい。様々な観点から治療方針を決定し、時機を逸さずに追加治療も行っています。手術症例ではショートステイ手術を心がけています。
●鼻領域は、内科的治療に抵抗するものに対しては、手術的加療を行っています。アレルギー性鼻炎に対しては、炭酸ガスレーザー治療(日帰り手術)や鼻中隔矯正術・下鼻甲介切除術を行っております。ちくのう(副鼻腔炎・鼻ポリープ)に対しては、内視鏡とデブリッダーを用いた手術を行っています。いずれも低侵襲かつ全身麻酔で行えますので、患者さんの満足度も高いです。入院期間は1週間強となっています。市中病院ではまだ殆んど導入されていない、『手術支援ナビゲーション装置』を2012年3月末から導入しました。複数回鼻手術を受けられ正常構造がなく手術難易度が難しくなった症例、耳領域の難治性症例や脳外科との境界領域に存在する腫瘍症例などで絶大な効果を発揮しています。
●咽喉頭領域で問題となる急性炎症(急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍・喉頭蓋炎・頸部膿瘍)では、随時緊急CT撮影が行えますので、診断・治療方針の決定・転換(外科的治療への移行など)を的確に行っています。