当院の外来化学療法は、1F呼吸器センターに併設されている点滴治療室、化学療法室で行われています。
以下QandA方式で詳しくご説明させて頂きます。
がんの化学療法とは、がん細胞を攻撃する薬(抗がん剤)を使って行う治療のことです。
がん細胞は知らず知らずのうちにどんどん増え続けていきます。抗がん剤を使用することで、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させる効果があります。手術後はがんの再発が起こらないように、また症状をやわらげ、皆さんそれぞれが自分らしい生活を送れるよう抗がん剤を使用します。
A:従来は副作用を考え、入院で行うことが一般的でした。しかし近年、副作用の少ない新規抗がん剤が登場してきたため、これまで入院で行われてきた化学療法が、外来でも安全に投与できるようになってきました。
初めての化学療法を受けられる方には、先ず入院していただいて初回治療を行い、副作用や安全性を評価した上で、外来での治療を行うようにしています。また、入院中もクリニカルパス(入院中の検査や治療などの医療行為をまとめたスケジュール)を導入し、入院がスムースに進むよう努力しています。
A:がんは、慢性疾患であるため、一時期に集中して治療を行えば治癒するものではありません。治療は長期間継続することがほとんどであり、入退院を繰り返すため、ご自宅で過ごす時間、ご家族と過ごす時間が制限されがちです。私たちはご自宅で生活しながら治療を受けられることが重要と考えており、外来化学療法を積極的に取り入れています。外来での治療に不安を感じられる方もおられると思いますが、症状の変化に際しては救急対応で万全を期しています。 スタッフも化学療法で起こりえる副作用、重篤な合併症の可能性を考慮しながら、診療を行っています。もちろん、病状によっては、入院治療を中心に考えるべき方もおられます。
A:外来化学療法を受けられるには、以下の条件を満たしていただく必要があります。
A:以下の手順をご参照ください。
☆外来化学療法を受けられている期間、体調の急な悪化がある場合は当院を受診していただきます。
A:2003年6月より抗がん剤治療を専門に受け持つ外来化学療法室が開設されました。
電動リクライニングチェア11台・リクライニングチェア3台、ベッド1床の計15床で、専任の看護師を配置し、安全でリラックスした環境を心がけています。
各チェアには液晶テレビを設置し、アメニティの充実を図り、ご好評をいただいております。
患者さんにはナースコールを持っていただき、点滴の終了や体調の不調を連絡していただきます。
がんと闘病される患者さんのストレスを少しでもほぐすため、様々な設備を整えています。