医療センター

外来化学療法センター

外来化学療法センターのご紹介

当院の外来化学療法は、1F呼吸器センターに併設されている点滴治療室、化学療法室で行われています。
以下QandA方式で詳しくご説明させて頂きます。

Q:化学療法とはなんですか?

がんの化学療法とは、がん細胞を攻撃する薬(抗がん剤)を使って行う治療のことです。
がん細胞は知らず知らずのうちにどんどん増え続けていきます。抗がん剤を使用することで、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させる効果があります。手術後はがんの再発が起こらないように、また症状をやわらげ、皆さんそれぞれが自分らしい生活を送れるよう抗がん剤を使用します。

Q:化学療法は入院しないとできないのですか?

A:従来は副作用を考え、入院で行うことが一般的でした。しかし近年、副作用の少ない新規抗がん剤が登場してきたため、これまで入院で行われてきた化学療法が、外来でも安全に投与できるようになってきました。

Q:初めて化学療法を受けるのですが・・・

初めての化学療法を受けられる方には、先ず入院していただいて初回治療を行い、副作用や安全性を評価した上で、外来での治療を行うようにしています。また、入院中もクリニカルパス(入院中の検査や治療などの医療行為をまとめたスケジュール)を導入し、入院がスムースに進むよう努力しています。

Q:外来化学療法に不安があるのですが・・・

A:がんは、慢性疾患であるため、一時期に集中して治療を行えば治癒するものではありません。治療は長期間継続することがほとんどであり、入退院を繰り返すため、ご自宅で過ごす時間、ご家族と過ごす時間が制限されがちです。私たちはご自宅で生活しながら治療を受けられることが重要と考えており、外来化学療法を積極的に取り入れています。外来での治療に不安を感じられる方もおられると思いますが、症状の変化に際しては救急対応で万全を期しています。 スタッフも化学療法で起こりえる副作用、重篤な合併症の可能性を考慮しながら、診療を行っています。もちろん、病状によっては、入院治療を中心に考えるべき方もおられます。

Q:外来化学療法を受けるのに条件がありますか?

A:外来化学療法を受けられるには、以下の条件を満たしていただく必要があります。

  1. 病名告知を受けておられる方(化学療法の副作用をご本人に理解していただくためにも必要です)
  2. 全身状態がよく、外来通院が可能な方
  3. 通院や緊急時の入院にご協力いただけるご家族、ご親族、ご友人がおられること
    (急に体調が崩れた場合、お1人で受診されるのは病状が更に悪化する危険を伴うからです)

Q:外来化学療法の実際の手順を具体的に教えてください。

A:以下の手順をご参照ください。

  1. 外来化学療法を開始する前に、上で説明したように、先ず入院で化学療法を行い、副作用や合併症のチェックを行います。外来で安全に継続できるように抗がん剤の投与量も見定め、その上で外来化学療法を行います。
  2. 外来化学療法への移行が決まれば、入院中に外来化学療法センター看護師によって、外来治療当日の流れ、自宅での過ごし方などの説明があります。また、治療を受ける上で気がかりとなっている事柄をお聞きし、不安なく外来治療へ移行できるように準備をさせていただきます。
  3. 外来化学療法を受ける日は、その日の診察の前に採血検査(時にX線検査)を行います。検査結果の確認と医師の診察を受けてから抗がん剤を点滴します。

☆外来化学療法を受けられている期間、体調の急な悪化がある場合は当院を受診していただきます。

Q:具体的に外来化学療法センターの様子を教えてください

A:2003年6月より抗がん剤治療を専門に受け持つ外来化学療法室が開設されました。
電動リクライニングチェア11台・リクライニングチェア3台、ベッド1床の計15床で、専任の看護師を配置し、安全でリラックスした環境を心がけています。
各チェアには液晶テレビを設置し、アメニティの充実を図り、ご好評をいただいております。
患者さんにはナースコールを持っていただき、点滴の終了や体調の不調を連絡していただきます。
がんと闘病される患者さんのストレスを少しでもほぐすため、様々な設備を整えています。