診療科

形成再建外科・美容外科

科の特色

 「機能回復」と「QOL」の向上を目指す日本形成外科学会の認定医研修施設として他科とも柔軟な連携をとりながら、様々な疾患に幅広く対応しています。
 マイクロサージャリーによる頭頚部を中心とした身体各部の再建を中心に、インプラントを用いた乳房再建、皮膚潰瘍、顔面外傷、手の外傷、熱傷、ケロイド、唇裂口蓋裂など形成外科全般にわたる診療を行っています。
 さらに、糖尿病や末梢動脈閉塞に伴う難治性皮膚潰瘍の治療などにも柔軟に対応しております。近年は各種形成外科疾患に対するレーザーを用いた低侵襲の治療を目指しています。2014年4月に血管病変に対する色素レーザー、2015年12月にQスイッチ付アレキサンドライトレーザー、2017年2月にフラクショナル機能を備えた炭酸ガスレーザーが加わり、良性皮膚病変、あざ・血管腫血管奇形だけでなく、抗加齢を意識した美容皮膚医療に対しても幅広くレーザー治療が行える体制が整いました。更に2016年から心臓血管外科と共同で新型1470nmのレーザーを導入し、従来のストリッピング手術に代わる下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術に積極的に取り組んでいます。2013年の乳房インプラントの保険収載に伴い、乳腺外科と連動して乳癌術後の乳房再建(自家組織及び乳房インプラント)の症例が増加しており、また2014年より放射線科と連動して塞栓療法を用いた顔面血管奇形の治療にも取り組んでいます。乳児血管腫に対しても、小児科と連携して関西地区でもいち早くβブロッカー内服療法を導入し、早期縮小に努めています。

対象疾患

  • 先天性異常(口唇、口蓋裂、手足の先天異常)・再建外科(外傷や手術による組織の欠損、変形治療、乳房再建)・手の外科(外傷性切断、骨折、腱損傷など)・母斑・血管腫・血管奇形・良性腫瘍
  • 顔面外傷・瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド・褥瘡・難治性潰瘍
  • 下肢静脈瘤・眼瞼下垂・陳旧性顔面神経麻痺・腋臭症・多汗症

専門外来

専門外来 治療について
静脈瘤外来(月曜日・水曜日) ストリッピング手術、レーザーカテーテル治療、血管内塞栓術(ベナシール)
ボトックス外来(第2水曜日) 眼瞼痙攣・顔面痙攣のボトックス注射
あざ・血管腫・血管奇形レーザー外来(水曜日) 色素レーザー、Qスイッチ付アレキサンドライトレーザー
顔面神経麻痺特殊外来
(松田教授:不定期の金曜日午後)
※完全予約制
耳鼻咽喉科・頭頸部外科と共同して顔面神経麻痺の治療を行っています
美容外来
(女性医師)
※完全予約制
各種の皮膚レーザー機器や光線治療器による美容皮膚科を含む自費診療に力をいれています

※完全予約制

主な導入機器

色素レーザー