大阪警察病院泌尿器科は、あらゆる泌尿器科疾患に対応します。泌尿器科専門診療が必要な患者さまだけではなく、泌尿器科医の意見を必要とする患者さんや、念のためと思われる患者さんも診察させていただきます。当然のことながら、的確な診断と迅速な経過報告を行います。また、経過報告に合わせて、症例によっては処方依頼、経過観察依頼を含めて積極的に逆紹介を行っています。
大阪警察病院泌尿器科の目指すところは、一言で言えば、安心できる医療です。このためには、十分な説明と同意の下に、患者さん個人に最適の医療を、最高の人材・技術とバックアップ体制のもとで、可及的に迅速に行うことであります。今後とも、特色を持って地域の中核的病院としての役割を果たして行きたいと考えています。
当院は他府県からの受診される方もおられます。当科では泌尿器科疾患全般に積極的に対応しており、初診時から迅速で正確な診断・治療を目指しています。
当科の診療上の特色として、低侵襲手術と機能温存に努力してきています。低侵襲手術ということでは、腎、副腎に対する手術をほとんどの場合に体腔鏡(腹腔鏡、後腹膜鏡)下に手術を行っています。前立腺全摘除術においても、可及的に皮膚切開を小さくするように取り組んでいます。機能温存という面では、局所進行膀胱がんに対して直ちに膀胱全摘除術を行うのではなく、抗がん剤の化学療法と放射線治療を組み合わせ、可及的に膀胱を温存するようにしてきています(排尿機能温存)。この方法で根治術に遜色ない予後を得ています(膀胱がんの治療成績 参照)。前立腺全摘除術、膀胱全摘除術では、適応のある患者さんには全例において勃起機能温存のために神経血管束温存手術を行っています(性機能温存)。また、適応症例に対しては、回腸新膀胱による尿路再建を行い、術後のQOLの向上に努めています(排尿機能温存)。
2019年実績では、年間の外来延べ患者数は約23,500人、1日平均約96人です。年間入院患者数約10,200人であり、手術件数は約935例、また、これ以外では体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は外来治療を中心に約48例でした。
男性不妊症には、まず、系統的に診断を下すようにし、診断に対応した治療を目指しています。生殖補助技術(ART)については、精巣内精子採取法を採用し、いち早く顕微鏡下精巣精子採取術(microdissection TESE)を導入しています。近隣不妊クリニックとの提携で、顕微授精(ICSI)に供しており、多くの妊娠症例を経験しています。
大阪警察病院泌尿器科では、専門外来を設置しています。専門家が診療に当たります。すべて一般外来からの予約制で行っています。
不妊・男性機能外来:木曜日午後(予約制、電話で可)
週により変更があるので必ず電話で問い合わせをして下さい。