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精索静脈瘤に対するICGを用いた顕微鏡下低位結紮術について
精索静脈瘤とは
精索静脈瘤は精巣静脈の逆流やうっ滞により陰嚢内の精巣静脈が拡張している状態で、男性不妊や陰嚢痛の原因となることがあります。
治療法
手術の方法はいくつかありますが、顕微鏡下低位結紮術が再発率・陰嚢水腫の合併率において優れており、2018年4月より保険適応となっています。
インドシアニングリーン(ICG)を用いた顕微鏡下低位結紮術について
顕微鏡下低位結紮術では、再発予防のため静脈を完全に結紮し、精巣機能温存のため動脈を温存することが非常に重要です。当院ではより確実により多くの動脈を温存するため、術中にICGを投与し、リアルタイムに動脈が造影される様子を観察しながら手術を行っています。
蛍光血管造影剤(インドシアニングリーン)は顕微鏡下精索静脈瘤結紮術の精巣動脈温存に有用である.北風宏明ほか.Japanese Journal of Endourology and Robotics, 36: 285-289, 2023.