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心臓センター

心臓センターのご紹介 

特色

当院の心臓センターは循環器科と心臓血管外科の両科の強い連携のもと患者さんの診療に積極的にあたっています。心臓疾患は発生した時点で救急かつ迅速な対応を必要とするため、休日・昼夜を問わず24時間診療可能な体制をとっています。特に、循環器科と心臓血管外科との協力体制で何時いかなる病状にも対応できるチーム医療を行っています。

詳細内容についてのご紹介         

                 

 お知らせ

★脈打つ連携!心臓センターの躍進 (けいびょうニュースvol.25より)

2021年4月 失神外来を開設しました!

弁膜症外来

大阪警察病院心臓センターではこの度、弁膜症を有するまたは疑われる患者さんに、専門的な検査を駆使して正確な診断を行い、最適な治療を提供できるように弁膜症外来を開設いたしました。

【診察日】毎週金曜日 13:00〜

【担当医】循環器内科 市堀 泰裕(必要に応じ、診察当日に心臓血管外科専門医と相談します)

この弁膜症外来では、循環器専門医と心臓血管外科専門医によるチームにより、心雑音を指摘されたり、弁膜症と診断された患者さんの状態を正確に評価し、経過観察、薬物治療、手術治療の有無を適切に判断、提供させていただくことになります。

弁膜症は経過観察で構わない軽症のものから、投薬によってコントロールが可能なもの、手術治療が必要なものまで多岐にわたります。実際に術式を決定し、手術を行う心臓血管外科医と弁膜症の重症度や予後、治療法に精通した循環器内科医による総合的な判断が重要となります。

本外来では、心雑音を発見した地域の先生方、弁膜症と診断された患者さん、その他弁膜症に関して聞きたいことのある方々を対象としています。どうぞお気軽にご相談ください。

対象となる方々

*心雑音を指摘された方
*弁膜症と診断されたが、どのような状態なのか知りたい方
*弁膜症で手術が必要と言われたが、その時期や方法について知りたい方
*セカンドオピニオンを求める方
*経カテーテル治療、小切開手術など低侵襲手術を受けたい方

 

弁膜症とは?

逆流を防ぎ、全身へ血液をできるだけ効率よく送るために存在する心臓の弁の開閉機能が障害され、開きにくくなり血液が流れにくくなる(狭窄症)、もしくは、ゆるんでしまい逆流を認める(閉鎖不全症)病気をいいます。心臓弁膜症が重症化し、全身へ血液を効率よく送れなくなると、心不全という心臓に負担がかかった病態につながる可能性があります。心不全を発症する前に、いち早く心臓弁膜症の存在を診断し、重症度を判断することが理想です。

こういった心臓弁膜症の中には年齢を重ねるにつれて進行する病気もあり(加齢変性性大動脈弁狭窄症など)、高齢化が進んだ日本でも、その数が増加しています。今まで病気を指摘されなかった方でも、年齢を重ねるにつれて、密かに進行している可能性もあります。逆に、心臓弁膜症の中には、若年者が有するような、生まれついての病気(先天性弁膜疾患)、あるいは、ある日突然発症する病気(腱索断裂に伴う僧帽弁逸脱症など)もあります。

症状

*息切れ、呼吸困難
*動悸
*浮腫
*心雑音
*胸痛
*失神発作

どの弁に問題があるのか、開きにくい(狭窄症)のか、ゆるんでいる(閉鎖不全症)のかによって、症状は変わります。ただ、基本的な症状は、心臓弁膜症によって引き起こされる心不全の症状です。動いた時に息が切れる、息をするのに横になっているよりも座っているほうが楽になる、足がむくむ、などの症状があてはまります。心臓の負担によって生じる不整脈(心房細動)の結果、動悸がするということもあります。また、弁が開きにくい(狭窄症)ことによって生じる、胸が痛くなる、目の前が真っ暗になる、意識を失う、などの症状もあります。

検査

*胸部レントゲン
*心電図
*心臓超音波検査
*経食道心臓超音波検査
*CT
*MRI
*心臓カテーテル検査

もっとも重要な役割を果たすのが心エコー図検査という検査です。これは胸に超音波機器であるプローベという道具を当てて行う侵襲のない検査で、痛みを与えることなく、重要な情報を手に入れられるという非常に重要な検査となります。まずこの検査をしていただくことで、弁膜症があるのか否かを確認し、そしてその重症度もあわせて評価できます。心電図検査、血液検査、胸部レントゲン検査でも、状態の評価をあわせておこないます。

治療

*内服治療   
 心保護薬、利尿薬、強心薬
*カテーテル治療
*手術治療
 弁置換術(人工弁:機械弁、生体弁)

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機械弁  生体弁 

 弁形成術(僧帽弁、三尖弁、大動脈弁)

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僧帽弁 三尖弁 大動脈弁

 手術後

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手術後 エコー写真

小切開心臓手術 

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小さな傷で手術できます


ロボット手術

心臓弁膜症の重症度に従って、治療を行ないます。軽度や中等度の弁膜症は経過観察もしくは定期的に心エコー図検査を行なって、病気の進行の有無を確認します。重度の弁膜症については、定期的な心エコー図検査による確認がいいのか、内科的治療がいいのか、外科的治療がいいのかを判断することになります。

そもそも、心臓弁膜症が弁の器質的な問題である以上、その根本的な解決には、外科的治療(開心術)しかありません。内科的治療(薬物療法)は状態の安定化に至る場合があるものの、その効果は限定的です。むしろ、外科的加療を安全に行うために環境を整える要素が大きいです。ただ、最近、心臓弁膜症の種類によっては、カテーテル治療が可能になるなど、治療の方向性は広がっています。当院では、心臓血管外科と循環器内科とをあわせたハートチームとして、最良の方向性について考えていきます。

 

失神外来

失神の原因を特定することは難しい場合があります。一時的な症状で回復後は症状がないこともあります。失神の原因は多岐にわたるため、診療科もあいまいとなってしまいます。そのため受診される患者さんや紹介頂く先生方もどの診療科を受診、紹介していいのがわからず、混乱を招いてしまうことも時折見受けられます。
そこで、2021年4月より、大阪警察病院心臓センターでは、失神が疑われる患者さんに、
「失神患者さんの受診先を明確にする」
「失神患者さんに適切な診療をおこなう」
ことを目的に、失神外来(専門外来)を開設いたしました。
全国的に失神診療を専門的に施行する施設は非常に少なく、また循環器内科主導での失神外来は、大阪市内のみならず、関西では初の試みとなります。
 
【診察日】毎週火曜日 13:00~
 
【担当医】循環器内科 南口 仁
 
失神とは?

失神とは血圧が異常に低下するなどの理由で、脳全体の血流が一時的に低下するために起こされる意識消失のことをいいます。通常数秒から数分以内に後遺症なく回復します。血流の低下がゆるい場合は、「前失神」と呼ばれ、意識がありながら、「ふらふらする」、「目の前が一瞬真っ暗になる」等の症状がでます。

失神の原因と鑑別診断

失神の原因疾患には、大きく反射性起立性低血圧心原性の3つに分けられ、その頻度は反射性が全体の60%と最も多く、起立性低血圧と心原性失神はそれぞれ15%とされています。多くの場合一度だけの失神で、その後の寿命に影響は及ばないといわれていますが、中には心原性失神などその後の寿命に影響を与えるタイプのものもあります。また、失神を繰り返す人や失神時の転倒でケガをする人もいるため、正確な失神原因を見つけ、的確な治療を行うことは非常に重要なことです。

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また一過性意識消失の中で、失神とてんかんの鑑別は非常に難しいケースがあります。当院では脳神経内科・脳神経外科と連携をとりながら、診断を行っていきます。

 

検査
問診
心電図
採血
心臓超音波検査
ホルター心電図
心臓CT
心臓カテーテル検査
 
 
植込み型心電図記録計 (ICM: Insertable Cardiac Monitor)
再発性の失神や、心原性失神の疑いが高いと考えられる場合は、心電図を連続的に記録するために、左前胸部皮下へのICMの植込みを当院では積極的に推奨しています(図1)。電池寿命は2~5.5年です。ICMは非常に小型で(図2)、1cm程度の傷口で植込みは可能です。皮下に異物が入りますが、MRI撮像も可能です。当科では原則日帰り(火曜日・金曜日)で対応しており、手術時間は30分程度です。
また、現在では失神精査のみならず、「原因不明の脳梗塞における心房細動検出」の保険適応もあり、脳神経内科、脳神経外科と連携してICMの植込みも施行しております。
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図1 Abbott Medical Japan提供 図2 ICMの実例(Medtronic社製Reveal LINQ)
治療

自律神経性(反射性)の失神

生活指導および前駆症状出現時の回避方法の説明を実施、再発を回避するための訓練方法の説明をおこないます。難治性の場合は内服治療や、ペースメーカ治療を検討する場合もあります。
 

心原性失神

徐脈性不整脈に対してはペースメーカ治療をおこない、頻脈性不整脈に対してはカテーテルアブレーションや植込み型除細動器植込み、内服治療をおこないます。心臓の病気(大動脈弁狭窄症、閉塞性肥大型心筋症、虚血性心疾患など)に関しては、病態に応じ適切な治療を行います。
 
 
 

お問い合わせ先

【 紹介医の先生方 】 地域医療連携:06-6775-2863(直通)
                   06-6775-2864(FAX)

【 弁膜症を指摘された方、意見を直接伺いたい方 】 心臓センター:06-6771-6051(代表)

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