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泌尿器科

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診療科からのお知らせ

・2016年5月6日 第1例目の腹腔鏡下膀胱全摘術を施行しました。(5月6日)

・前立腺密封小線源療法は、2月1日をもちまして終了させていただきます。 (2月1日)

Da vinci Siシステムを用いた前立腺がん治療が100症例を突破しました! (10月19日)

高田部長が泌尿器ロボット支援手術プロクターに認定されました!  (4月27日) 

Da vinci Siシステムを用いた前立腺がん治療が50症例を突破しました! (2月5日)

 

科の特色

 当科では、腎移植を除く泌尿器科全般(一般的な小児泌尿器科疾患も含む)の治療を行っています。

特に、泌尿器癌(腎癌、腎盂尿管癌、前立腺癌、膀胱癌、精巣がん)に対する集学的治療、また尿路結石症、男性不妊症、 前立腺肥大症などの良性疾患の治療にも特色を持って、積極的に取り組んでいます。

また、婦人泌尿器科領域の疾患に関しても、婦人科と協力し、尿失禁手術や骨盤臓器脱手術を施行しています。

(癌に対する治療方針に関しては、診療方針の項目をご参照ください)

以下に当科における特徴的な治療法をお示しします。

  • 前立腺癌に対しては、各種治療を行っており、患者さんのご病状、ご希望に応じて幅広く治療法を選択できる体制になっております。

・前立腺全摘除術は、ロボット支援下腹腔鏡下前立腺全摘術を積極的に行っています。(ロボット手術のご紹介)状況により、開腹手術や腹腔鏡手術を行うこともあります。

・放射線治療では、効果に優れ、副作用の少ない強度変調放射線治療(IMRT)を行っています。

・進行症例に対しては、ホルモン療法と外照射療法(3D-CRT、IMRT)を組み合わる治療も行っています。

  • 前立腺肥大症に対しては、TURisシステムを用いた経尿道的前立腺核出術(TUEB)をいち早く導入し、1週間程度の入院期間で積極的に施行しています。年間50-60件程度行い、良好な治療成績を収めています。( TUEBのご紹介
  • 尿路結石症に対しては、低侵襲な、細径硬性尿管鏡、細径軟性尿管鏡、レーザー砕石装置を用いた経尿道的尿路結石砕石術(r-TUL,f-TUL)を3泊4日の入院期間で積極的に施行し、年間60-70件程度行い、良好な治療成績を収めています。( TULのご紹介
  • 男性不妊症に対しては、代表的な原因疾患である精索静脈瘤には臍部単孔式腹腔鏡下精索静脈瘤根治術を5日間程度の入院期間で、年間20件程度行い、良好な治療成績を収めています。

無精子症症例に対しても、顕微鏡下精巣精子採取術(MD-TESE)、精路再建術なども数多く行っております。

診療方針

膀胱癌 A、筋層非浸潤性膀胱癌(Ta,T1,Tis)
 膀胱内視鏡を用いて腫瘍を切除する経尿道的腫瘍切除術(TUR-Bt)を行います。

膀胱癌は腫瘍を切除しても膀胱内に再発することが多いため、再発予防目的に各種抗癌剤の膀胱内注入療法ならびに上皮内癌に対してはBCGの膀胱内注入療法も併用しています。手術後の病理診断に基づいて、初回手術から1-2か月後に再度癌の残存がないかを検討するために経尿道的腫瘍切除術(セカンドTUR-Bt)を行います。

B、局所浸潤膀胱癌(StageⅡ・Ⅲ)
 標準的治療は膀胱全摘除術になります。

症例に応じて、術前に抗がん剤治療を行ってから膀胱全摘除術を行うこともあります。の場合尿路変向術(尿管皮膚ろう、回腸導管、回腸新膀胱)も必要となります。膀胱全摘除術になった場合にも、回腸新膀胱造設術による排尿機能温存、勃起神経血管束温存による勃起機能の温存に努めています。術後さらに病理学的悪性度によって抗がん剤治療を追加する場合があります。

C、進行癌(StageⅣ)
 全身化学療法が治療の主体になります。標準治療であるGC療法やMVAC療法を行いますが、治療効果が不十分の場合はタキサン系の抗癌剤などを用いた新しい治療法も取り入れています。

前立腺癌  当院では、全ての前立腺癌症例は前立腺カンファレンスで治療方針を検討しています(前立腺カンファレンスの項参照)。前立腺カンファレンスは、泌尿器科のみならず放射線治療科、病理診断科と合同で開催し、個人の医師の意見に偏らない治療方針の決定を行っています。

 A、前立腺限局癌(StageA・B)

 1)前立腺全摘除術(ロボット支援下腹腔鏡下前立腺全摘術) 

 2)放射線外照射治療(IMRT)

 3)ホルモン治療(全身状態、年齢などによる)

 B、局所進行癌(StageC)

 ホルモン治療を行い、経過を見て

 1)放射線外照射治療(3D-CRT・IMRT)

 2)小線源治療併用の放射線外照射治療

 C、進行癌(StageD)

 1)ホルモン治療

 2)抗癌化学療法

 前立腺癌は、適切な治療戦略を立てれば比較的予後は良好で、癌が前立腺内に限局している場合の5年生存率は90%以上、癌が前立腺の周囲まで拡がっていても転移がない場合は60〜80%、リンパ節転移のみの場合は50〜60%、骨など他臓器など遠隔転移を有する場合は30〜40%とされています。

腎(細胞)癌  治療は外科的手術が中心となります。外科的手術の種類としては癌の進行度や腫瘍の大きさ、腫瘍が存在する場所により
  1)腹腔鏡下根治的腎摘除術
  2)腹腔鏡下腎部分切除術のいずれかを選択します。ほとんどの手術を腹腔鏡手術で行っていますが、全身状態、腫瘍の状態によっては開腹術で対応することもあります。腎細胞癌が進展し大血管に腫瘍塞栓があるような場合でも、心臓血管外科と共同で体外補助循環装置を用いた根治的全摘除術も行っています。
 全身的な治療法としては分子標的治療薬やインターフェロンなどの薬物補助療法も行っています。
腎盂尿管癌 1転移がない場合の治療の基本方針は手術で切除することです。腎尿管全摘除術となりますが、大半の症例で侵襲の少ない腹腔鏡手術を行っています。
2)早期癌でない場合や転移のある症例では、膀胱癌と同様のGC療法やMVAC療法などの抗癌剤治療や放射線治療を組み合わせた集学的治療を行なっています。
精巣がん  転移がない場合の治療の基本方針は手術で切除することです。高位精巣摘除術となります。早期癌でない場合や転移のある症例では、BEP療法などの抗癌剤治療や放射線治療を組み合わせた集学的治療を行なっています。

紹介くださる先生方へ

 大阪警察病院泌尿器科は、あらゆる泌尿器科疾患に対応します。泌尿器科専門診療が必要な患者さまだけではなく、泌尿器科医の意見を必要とする患者さんや、念のためと思われる患者さんも診察させていただきます。当然のことながら、的確な診断と迅速な経過報告を行います。また、経過報告に合わせて、症例によっては処方依頼、経過観察依頼を含めて積極的に逆紹介を行っています。

 大阪警察病院泌尿器科の目指すところは、一言で言えば、安心できる医療です。このためには、十分な説明と同意の下に、患者さん個人に最適の医療を、最高の人材・技術とバックアップ体制のもとで、可及的に迅速に行うことであります。今後とも、特色を持って地域の中核的病院としての役割を果たして行きたいと考えています。

<主要な泌尿器科腫瘍に対する当科での治療成績を公表しています。>

 

特色

 大阪府警察協会の職域病院ですが、一般患者さんにも広く門戸を開いており、他府県からの受診される方もおられます。当科では泌尿器科疾患全般に積極的に対応しており、初診時から迅速で正確な診断・治療を目指しています。

 当科の診療上の特色として、低侵襲手術と機能温存に努力してきています。低侵襲手術ということでは、腎、副腎に対する手術をほとんどの場合に体腔鏡(腹腔鏡、後腹膜鏡)下に手術を行っています。前立腺全摘除術においても、ロボット手術を導入しております。前立腺全摘除術、膀胱全摘除術では、適応のある患者さんには全例において勃起機能温存のために神経血管束温存手術を行っています(性機能温存)。また、適応症例に対しては、回腸新膀胱による尿路再建を行い、術後のQOLの向上に努めています(排尿機能温存)。

 

症例数

 平成25年実績では、年間の外来延べ患者数は約2,2000人、1日平均約90人です。年間のべ入院患者数約970人であり、手術件数は約600件(前立腺生検・ESWLを除く)、また、これ以外では体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は外来治療を中心に約150件でした。

 

医療専門の方へ

 ○前立腺肥大症には病理組織結果も不明であり、治療効果の一定しないレーザーや温熱療法は採用せず、確実な経尿道的前立腺切除術(TUR)や、50gを越えるような大きな前立腺に対しても経尿道的前立腺核出術(TUEB)を行っています。

○膀胱癌はまず根治的内視鏡手術を行い、膀胱全摘除術では、適応症例に対して回腸新膀胱による尿路再建や勃起機能温存のための神経血管束温存手術を行い、術後のQOLの向上に努めています。

○腎細胞癌は、小腫瘍では可及的に腎保存を原則としています。ほとんどの症例に腹腔鏡下手術で対応しています。補助療法として、症例により、分子標的薬(ソラフェニブやスニチニブなど)やインターフェロンによる治療を行っています。

○尿路結石治療は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的(TUL)あるいは経皮的内視鏡手術(PNL)を積極的に併用し、腎機能の温存を第一に考えて、確実で治療期間の短い治療戦略を立てています。結石原因精査も系統的に行っており、必要な症例では食事療法も含めた生活指導も実施しています。

○小児症例は、手術時期の遅れることのないように配慮し、1歳以下の乳児でも内視鏡手術も含め、積極的に治療しています。

 

男性不妊症には

男性不妊症には、まず、系統的に診断を下すようにし、診断に対応した治療を目指しています。生殖補助技術については、精巣内精子採取法を採用し、いち早く顕微鏡下精巣精子採取術を導入しています。近隣不妊クリニックとの提携で、顕微授精に供しており、多くの妊娠症例を経験しています。

専門外来について

 大阪警察病院泌尿器科では、専門外来を設置しています。専門家が診療に当たります。すべて一般外来からの予約制で行っています。

不妊・男性機能外来:木曜日午後(予約制、電話で可)
週により変更があるので必ず電話で問い合わせをして下さい。

 腹腔鏡手術(体腔鏡下手術)に対する取り組みの歴史

 腹腔鏡下手術の導入の初期から多種の泌尿器科手術に対して、いち早く対応してきました。

初回施行日 術式 病名
1993年10月 腹腔鏡下骨盤リンパ節郭清術 前立腺癌
1994年10月 腹腔鏡下左腎摘除術 左水腎症
1995年10月 腹腔鏡下右副腎摘除術 右副腎腫瘍(アルドステロン症)
1998年10月 腹腔鏡下右停留精巣固定術 右停留精巣
1999年10月 腹腔鏡下右副腎摘除術 右副腎腫瘍(褐色細胞腫)
2000年1月 腹腔鏡下根治的左腎全摘除術 左腎癌
2003年7月 後腹膜鏡下左腎尿管全摘除術 左尿管癌
2005年4月 腹腔鏡下腎盂形成術 左腎盂尿管移行部狭窄、左水腎症
2006年1月 後腹膜鏡下左腎部分切除術 左腎癌
2006年6月 後腹膜鏡下左腎摘除術 馬蹄腎、左水腎症
2006年9月 左尿管剥離術 後腹膜線維症、左尿管狭窄
2010年12月 尿膜管膿瘍摘除術 尿膜管膿瘍
2012年11月 腹腔鏡下前立腺摘除術 前立腺癌
2013年11月 ロボット支援下腹腔鏡下前立腺摘除術 前立腺癌

2014年7月

当科在籍の腹腔鏡手術認定医の実績から抜粋

対象疾患

臓器別では、副腎・腎・尿管・膀胱・前立腺・尿道・陰茎・陰嚢・精巣・精巣上体・精嚢に関わる悪性腫瘍、良性腫瘍、感染症、結石、炎症を診断・治療しています。機能障害としては、排尿機能、性機能、生殖機能、男性更年期障害も診療しています。

診療科からのお知らせ

泌尿器科指導医:3名、専門医:4名、腹腔鏡手術認定医:2名、性機能専門医1名、生殖医療指導医:1名が診療に当たっています。

カンファレンス・勉強会など

・泌尿器科抄読会:毎週火曜午前7時45分から、泌尿器科外来で行っています。
・泌尿器科入院カンファレンス:毎週火曜午後4時から、泌尿器科外来で行っています。
・泌尿器科外来レントゲンカンファレンス:毎週木曜午後4時から、泌尿器科外来で行っています。
・前立腺カンファレンス:泌尿器科、放射線治療科、病理診断科と合同カンファレンスを行い、主に前立腺癌に対する治療方針を診療科横断的、多角的に検討、決定しています。

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